遺体の取り扱い方
本日の日経新聞朝刊に、東京都監察医務院元技術職員の伊藤茂さんという方の記事が出ていました。 この方は、看護師や葬儀業者の間で慣例的に行われている死後の遺体の処置に科学の目を注いでいるという記事が出ていました。商売柄、大変興味を引く記事でしたので、紹介します。
慣例の中で、「指を組んだり、手首を縛ったりすると、水種や皮下出血が生じる場合がある。ご遺体を気づつける可能性があります。」と彼は云います。何故慣例ではなく科学的な処置が必要なのか。伝統的な手法で遺体の状態を損ねることは、逆に遺族の感情を傷つける場合があるからだと云っています。
具体的な例として、新生児。水分含有量が多く、遺体は乾燥しやすい。このため、乾燥を促すドライアイスより蓄冷材を用いるなどの配慮が必要だ。小さなお子様の葬儀などを経験すると我々のよく見かける光景ではあるが、母親はわが子を直前まで抱いたりします。乾燥などによるわずかな体重の減少には敏感であり、その「軽さ」がさらなる悲しみを招くことがあると伊藤さんは云っています。
こんな光景は、気持ちは、我々葬儀業界で心ある人は、十分に理解できるものだと思います。どんなに綺麗に飾った祭壇やどんな良いサービスを遺族の人に行ったとしても、このような小さな配慮が足りないと「良い葬儀」だったとは言われないと思います。 逆に、この小さな配慮は、どんなサービスや綺麗な祭壇にも勝るものだと思います。 小さな配慮のおかげで「良かった」といわれることがあると思います。なぜなら、葬儀の主役は、生きていないけど、やっぱり遺体だからなのだと思います。
私の仕事の中でも、もっと細心な注意が必要なのだと気づかされました。
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