2009/10/15 木曜日

葬式代がないのですが・・・。

Filed under: 葬儀 — admin @ 17:09:33

昨今、日本社会は、「格差社会」だの「就職難」だのと貧困にあえぐ人々が増えております。そんな中での、生活保護を受給している世帯も増えています。このような世帯の場合に、お葬式を行うのも大変です。自治体では、このような場合のために、福祉事業として、葬式代も出してもらえます。とはいっても、霊柩車の搬送代と棺の費用ぐらいしか出ないような状況で、普通のお葬式を行うことは困難です。生活保護を受けている方でも、そのような形の葬儀ではいけないといったことで、御親戚の方に援助をお願いしたりなどで、お金の工面をしながら、普通のお葬式を行う方もいらっしゃいます。このような方には、どんな形であれ、精一杯お手伝いさせてもらいたいと思うものですが、今回は、その逆のお話です。

母親が亡くなりました。兄弟が、病院で看取り、我々に連絡をいただき、病院から斎場へ搬送を行い、それからお葬式の打ち合わせを行いました。別に生活保護を受けているわけでもないのでしょうが、話を聞くとそれほどお金にゆとりのある生活を行っているような状況ではないことがわかりました。「お金がないし、兄弟とその家族だけでお葬式を行うので、最低必要なものだけでお願いします。」ということでした。こちらは、「最低こんなものですよ。」と見積もりを出しました。金額には、少しだけびっくりしたようですが、生活保護世帯の埋葬費とほぼ同額で金額提示を行いましたので、まあ、なんとかします。ということでした。でも、このお葬式代を払うとお寺を呼ぶことは出来ないとのことで、お寺も呼ばすに出棺だけで済ませてしまいました。さて、一晩斎場に泊まり、翌日出棺して、火葬を行いました。出棺後に斎場に行くと、担当したものが、困った顔をしていました。どうしたんだろうと話を聞くと、昨晩は、お酒をたくさん飲まれたようで、缶ビールや日本酒の空瓶などがたくさん出ておりました。挙句の果てに斎場のガラスを割っている。「喧嘩でもしたのかなあ。」とボヤイていました。こんな事じゃ、お金のちゃんと払ってくれるかも心配なので、当分フォローしないといけなないなあと後のことも心配していました。

私は、確かに仕事をして、代金をもらえない心配もさることながら、お金がないので、お寺の呼ばないでお葬式をする。そして、その間にアルコールを大量に飲んでいる遺族の人に違和感を感じます。

「お酒を飲むお金があるのなら、もう少し何とかしたら、実の母親のことでしょう。」と思います。ちょうど担当と話をしていたところに、火葬を終えた遺族たちが斎場に戻ってきました。斎場に置いておいた荷物を受け取り、自宅に戻り、お骨を安置する後飾りを作るそうです。これは遺族の要望らしいが、お寺も呼ばず、母親のお骨をどうするつもりなのでしょう。なんだか本末転倒なお話です。こんな風に考える遺族の人たちは、自分たちは何もおかしいことをしていないと当たり前のような顔つきで担当者と話をしていました。なんだか怖い人たちに思えてきました。それとも、こんな風に感じる私がバカなのでしょうか。それとも、お酒を飲みすぎで、遺族の感覚はマヒしているのでしょうか。今夜は眠れないかもしれません。

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