2009/4/20 月曜日

葬儀社と相談して安心しました。

Filed under: 未分類 — admin @ 14:40:53

先般、私があるフリーペーパーに出している広告記事を見て、連絡をしてくださった方がいました。

その人は、私に「お葬式のことなら何でも相談していいんですか?」と聞きました。「はい、何でも良いですよ。何が聞きたいのですか?」と聞いたところ。「お布施って幾らなのですか?」と聞いてきました。私は、「宗旨やお寺により違いますから、いろいろ少し聞かせてもらえますか。」と状況把握を行うとすると、この方は、「お寺は葬儀社に紹介してもらう予定なんです。実は、親が危篤の状況で、葬儀社とは相談したのですが、お布施のことは聞きにくくて・・・」とのことでした。私は、「それなら、その葬儀社に懇意にしている葬儀社を紹介してもらえるのでしょうから、その葬儀社に聞くのが一番ですよ。葬儀社に葬儀のことを相談しているのであれば、貴方の置かれている状況の判ったうえで、紹介するといっているのでしょう。私に聞いてもお布施の金額が妥当なのかどうかわかりませんが・・・。」と言いますと、それからこの方は延々と現在の家族の状況やどんな風に葬儀をしたいのか・お墓も心配などを話をしました。最後に、相談に行った葬儀社の人は、お葬式の費用の見積をしてくれて、お寺は紹介してくれるのかと聞くと「紹介します。」と答えただけだったそうです。私は、この人に聞きました「あなたは、それでどう思いましたか。」この人は、見積もりをもらったから、「安心した。」と答えてその葬儀社から帰ったそうです。

私は、不思議に仕方ありません。見積もりをもらい、その葬儀社に対して「安心した」と言った人が、私に相談の電話をかけてくるのか?この葬儀社の担当者は、この相談者に対して何を説明したのか。この相談者は、何の説明を求めたのか。せっかく相談に行ったのに、この内容では、全く相談の会話が成り立っていない。相談者も葬儀社もお互いに理解しあえていない。こんな状況でなぜ「安心」という言葉が出てくるのか。まったく理解できない状況です。

私は、この方にススメしました。「再度相談に行くか。別の葬儀社に相談に行った方が良いですよ。出来れば、私の知っている葬儀社で貴方の近所の方を紹介しますから、どこの葬儀社に相談に行ったのか教えてもらえますか。」「〇〇社です。」私の知っている葬儀社でした。そこで仕方がないので、少し離れた葬儀社を紹介しましたが、この人は「遠いですね。」とのことでした。私もそれ以上、言葉がつけずいると、この方は、「ありがとうございます」と言って電話を切りました。

さて、皆さんどう思いますか? 本当の安心って何なんでしょうか。この方が、再度葬儀社を訪問されていることを祈念します。

2009/4/2 木曜日

「悼む人」を読みました。

Filed under: 未分類 — admin @ 22:53:26

最近売れている本である天童荒太さんの「悼む人」を読みました。

題材は、「人の死」です。さまざまな死を主人公が悼むための旅をする。題材は、非常に重いものですが、仕事柄興味をひかれて読みました。

主人公は、見ず知らずの死を悼むために、死があった場所を旅し、そしてその場所で悼みます。

悼むために、主人公は、亡くなった人が、「誰を愛し、誰に愛され、何をして感謝されたのか」を聞いて回ります。そして、聞いた話を中心にして、死者に対して、「貴方のことを忘れないように悼みます。」何時迄もに心に刻みこむ作業として、悼むのです。

死者のことを聞いて回る間は、変な宗教家などに間違えられたり、警察に事情聴取を受けたりと大変な目に会うのですが、そのうち主人公を通して、他人を一面的に取られ、人間不信に陥っているような人間が、人との絆の大切さなどに気づき変化していき、主人公と同様に悼みの旅を行うようになっていきます。

葬儀社の人間もこのような姿勢が必要なのではないでしょうか。故人がどんな人でどんな生活を送っていたのか。はたまた遺族の人たちは、どんな人なのか。そのようなことを知らないとなかなか良いお葬式の打ち合わせはできません。なぜなら、それらを知らないと葬儀社と遺族が行う打ち合わせは、単純にお葬式の形をどのように整えるだけに終始してしまいます。

しかしながら、個人の家の事情を聴きだすことはなかなか難しいことも、事実です。そこで、この「悼む人」の行動は、われわれの葬儀社にとっては、ヒントになるのかな。それは、「誰を愛し、誰に愛され、何をして感謝されたか」。これなら、遺族との打ち合わせの中で聞き出せるかもしれません。宗教に近しいことのようにも、思えるかもしれませんが、人を愛する・愛される。これは宗教というような次元の話ではないように思えます。何故なら、人は、一人では生きていけません。そして一人では死ぬこともできないからです。

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