2008/9/13 土曜日

事前相談

Filed under: 葬儀 — admin @ 17:15:17

先般、当社の広告を見て、相談のお電話を頂戴しました。

相談者は、東京の方では、「直葬」という簡単なお葬式のやり方があると聞いたが、北九州市でも出来ますかということでした。

「直葬」とは、亡くなったら火葬するだけですから、どこの葬儀社に頼んでも出来ますよと答えてあげました。そうすると、次に「お布施」や「お墓」のことをどの位費用が掛るかと質問を受けました。

私は、「直葬」で遺体処理だけを希望されているのではないのですかと逆に質問をしました。

そうすると、どうすれば良いのか。わからないと言い始めました。

この方は、自分が亡くなった後のことを心配していました。

この方のお墓は、大分にある。自分が死んだら、子供たちが遠くにあるお墓の守をするのも大変だし、迷惑もかけたくない。お墓については自分の代で終わりしたい。と思っているようでした。お葬式にしても、大分のお寺に北九州まで来てもらい、御経をあげてもらうのも大変だ。それなら簡単に済ませて、葬儀社に納骨まで済ませてもらい、永代供養をお寺にお願いしようかなと思ったそうです。そうすれば、金銭的にも迷惑かけないと考えているそうです。私は、貴女が思っていることはそのまま実現しようとすれば出来るでしょうが、子供たちの亡くなったときには、どこのお墓に入れば良いのですか?

子どもたちには、新しくお墓を作るのですか。一番困るのは、たぶん貴女のお孫さんですよね。というような話をしましたが、この方は、私の話が全く理解できませんでした。

なぜ、孫に迷惑かけるのか。自分の財産の中で、自分の後始末を考えて、財産の中から全て賄えるようにしようとしているのに、何故なのか。全く理解できました。私からした場合に、子供が亡くなったら、その葬式を出し、お墓を面倒見るのはお孫さんだという常識で話をしましたが、この方からすると、自分と子供のことである。今しか見ていないからわからないのだと感じました。

家という概念が薄れつつあります。戦後、日本の家族制度は、変わりました。核家族制度です。要は、家は代々受け継がれていくという概念は、制度上なくなりました。

しかしながら、私たちは、お墓や仏壇。そしてお盆やお彼岸といった生活習慣上、家を代々受け継ぎという習慣を今なお、行ってきております。この習慣も最近は、行われなくなってきている。何故でしょうか。この方のように、大分にお墓がある。ご自分の遠いところにあるお墓の面倒を見るのが、時間的・精神的・経済的に苦痛だったのでしょう。

ですから、次の世代には、自分の苦痛を味あわせたくないと感じたのでしょう。

しかしながら、これからの社会において、お墓を新しく建てることの費用や場所の確保を考えたら、今あるお墓を大事にした方がたぶんに、精神的・経済的には、効率の良い話だと思います。またそこにいる先祖をお孫さんが自分の親しか入っていないお墓よりも先祖代々の方が入っているお墓のほうが自分のルーツや家族の大切さを考えることが出来る。そちらの方が、お金よりも、余程重要なことだと思います。

最近は、自分の代や目の前のお葬式の費用ばかりを考えた簡単なお葬式ばやりです。

そうしたお葬式は、家族を大事にしないことにつながるのではないかを心配します。もう少し長い目で見た家族の大切さや重要さを考えていきたいと思います。

2008/9/7 日曜日

硫化水素での自殺

Filed under: 葬儀 — admin @ 11:50:03

最近、立て続けに硫化水素を使い自殺した遺体の搬送を経験しました。

今年3月頃にテレビで硫化水素で自殺をした事件が報道で取り上げられましたが、それから硫化水素の自殺が増えたように思います。テレビの報道番組では、インターネットの硫化水素を発生の仕方が詳しく乗っていることが自殺増加の要因であるとの姿勢で報道していますが、この方法での自殺増加の片棒を担いでいるのはインターネットだけでなく、テレビの報道にも原因があると思います。

硫化水素での自殺は、遺体の損傷が非常に激しいので、体内部の臓器が激しく損傷するのでしょう。遺体搬送中などの出血などが見られます。そうなると、葬儀社は、通常業務とは違う衛生上の処理や作業を伴いますので、それなりに、費用を頂戴しなくてはありません。

自殺という特殊な要因での死を迎えた遺族の心情を考えると、このような費用を余分に頂戴せねばならないわれわれもツライ気持ちになります。

自殺する人は、それぞれの事情を抱えて、生きることに絶望し、死を選択するのでしょうが、残された家族のことをもう一度考えてみてもらいです。自己中心的な死を考えて、家族に精神的・金銭的にも負担をかけるより、共に生き、生きることに絶望したような事情を共に解決する道を見つけてもらいたいと思います。

何より、自分の体が死後、損傷し、見るに見れない状況になることを一度想像してもらいたいと思います。簡単に硫化水素で死ぬことは出来るのでしょうが、遺体は、綺麗ではありません。遺体を会葬者や親族に見せることができないようでは、ある意味においてお葬式が普通でない状況に迎えることになります。そうなると、残された家族が、お葬式後、その人たちとのお付き合いをどのようにしていくのかにも影響が出てきます。そんな死に方は絶対にやめたほうが良いと思います。

テレビなどは、そんなこと考えていません。ただ、面白おかしく何でも報道する。そんな姿勢が最近、ものすごく気になります。

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