家族葬って何だろう
最近、霊柩車でお迎えに行き、搬送途中でご遺族の方から「家族葬でお願いします。」とよく言われます。少し前までは、「密葬でお願いします」と言われていたのですが、言葉が変わったきました。よくよく聞いてみると、家族葬と密葬は、同じ意味で使われています。要は、お葬式に参加する人の数が少ないことを意味と、葬儀費用を抑えたい意味が含まれているのです。
我々葬儀社も、こんな意味あいで「家族葬・密葬」という言葉を使われていることは、重々承知しており、「ああ、そうですか。それではそうようにいたしましょう。」といった感じで、打ち合わせを始めます。
さて、打ち合わせが始まり、我々が、遺族の言っている意味の「家族葬」で行うなら、こんな風になりますが、会葬者や弔問者はないと考えてよいですね。と尋ねると、「イヤー。それはわかりません。町内の人は仕事関係の人には連絡しないといけないし・・・。」と答えが大半です。
では、「ご家族だけで行うのではないのですか?」と尋ねると、「そうしたいけどねえ。町内の人とか呼ばないのは変ですかねえ。」と逆に質問されます。
「人とのお付き合いは、今後のご遺族が行っていくわけですから、連絡するかどうか。参列してもらうかどうかはご遺族の判断が必要ですよ。私なら、今後の町内の人とのお付き合いは大切だと思いますし、お葬式に参列されなかった方が、お悔やみに自宅に三々五々来宅された場合の対応などは気を遣いますので、大変だと思いますよ。」とアドバイスします。
その他にも、「家族葬でするから、無宗教で行う。」では、お葬式の後は、お骨はどうするのかと尋ねると、それは決まっていないとか。普通に納骨する。その場所は、寺院にお墓があるとか。少々、遺族の矛盾した要望を聞くことになります。そして、その都度、質問し、アドバイスをしていくと、段々と普通にお葬式と普通に納骨まで行う流れに変化していきます。ただ、単純に普通のお葬式で、小規模なだけ。ここまで来るのに、こんな打ち合わせは相当に時間を要します。何故なら、遺族の人がお葬式から始める人との繋がりや、寺院のお付き合いなどを考えていないので、ああ、そんなことも気に使わねばならないのねえ。といった感じですから、お葬式の中身の打ち合わせは、ほとんどありません。
どうやら、消費者の皆さんは、「家族葬」と言えば、葬式費用が安くなるぐらいの気軽な気持ちで使っているだけのような気がします。それ以上に考えて家族で、残った家族が、社会の中でどんな生活をしていくのか。家族がどんな生き方をしていけば、故人が喜ぶのか。そんなことを考えを葬儀社にも伝えてもらえるとありがたいなあと思います。そうすれば、きっと、満足のいくお葬式が出来ると思います。
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