自宅での死亡
我々の仕事の始まるである「お迎えに行く」ことは、病院だけではありません。亡くなり方は、さまざまですが、自宅で死亡する場合もあります。
自宅死亡の中で、この冬に一番多いのは、風呂場で死亡するケースが多いようです。健康に関する記事などでも、冬場の入浴には、注意するような呼びかけも多いので、注意が必要です。 また、核家族化社会の中で独居生活をしているケースなどは、死亡の発見が遅れるケースも多く、遺体状況が悪い(腐敗など)もあり、衛生的な問題など、我々の業務もこのような場合を気を遣うことが多くなります。
独居生活などは、やはり常日頃より、近所付き合いや家族が連絡を頻繁に取り合うなどを行うことで、このような状況を回避していくしかないのではないかと思います。昨年度より、数件出くわしたケースでは、高齢者夫婦で生活し、認知症にかかっているために、一緒に生活している相手が既に死亡していることが、認識できずに、死亡の発見が遅れたケースです。 私が経験したケースでは、ご主人が、入浴していたところ、体の変調で急死。2日後に発見され、お湯に浸かっていた時間が長く、遺体状況は悪化していました。現場にお迎えに行ったところ、認知症の奥さんは、お子さんたちに、ちょっと前にお風呂に入ったのに、何でこうなるのかわからないと話をしていました。このケースでのご夫婦のお子さんたちは、非常にショックが多いようです。認知症とはいえ、連れ合いが亡くなっているのが判らないのか。との思いが強いのでしょう。お葬式をどうするかを考えるよりも、今後、この母親をどのように世話をするのかを考える方が深刻な問題なのだろうなあと感じました。こんな場合でも、お葬式という儀式は、進んでいくわけです。そうしないと遺体をどのように措置するのかを考えることも必要です。 亡くなってから、いろんなことを考えるのは、非常に難しい。亡くなった人に対しても思いやその後のことなど、いろいろと考えることが多いですし、このような場合は、いろんな意味で悔やんでも悔やみきれない思いがたくさんあると思います。
そうならないためには、事前に考えることや、高齢者の生活の在り方は、これから家族の中で真剣に考えねばならないことだと思います。元気だから、死を考えることは不吉だから、考えるのを先送りするのでなく、きちんと家族で話し合い、いろんなケースを考えて、死をどのように迎えるのかを個々人が考えることは必要なことであると思います。
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