2007/7/19 木曜日

よく聞かれること

Filed under: 葬儀代金 — admin @ 10:29:49

この仕事をしていまして、友人・知人からよく聞かれることで、『葬式代は、高いと聞くけど。本当なの』と云うのがあります。

私は、次のように答えています。【人それぞれだから、高いと思う人もいれば、そんな風に感じない人もいるよ】と・・・。

その理由は以下の通りです。

ひとつの理由は、葬式代は、お葬式の規模やその儀式を主催する遺族や親族の人数とその儀式に参列する人(会葬者・弔問者)の人数に対して、葬式費用は正比例(キレイな正比例ではありません。)で上がるものですから、友人や知人の言っている葬式代は高いと聞くという金額は、どれくらいの規模や人数をさしているのかがわからないと答えようがないことが理由です。

もうひとつの理由は、葬式は、それぞれの家族が、亡くなった家族の人の死を弔うことが前提ですから、その気持ちをどの位、形として表現するかによっても変化します。少しわかりにくいことでしょうから、具体例を出すと、親が会社の社長をやっており、喪主がその後継者で、葬式にも社員や取引先やらたくさん来ると云った場合に、会社の繁栄の礎を作った親に対して、棺は、標準グレードより良いグレードのものにしたいととか、祭壇は立派にしたいといった内容です。これは、その家族の背景や歴史がわからないと何とも言えないものであります。

この二つの理由から言えることは、例えば、ある人が、知人のAさんが最近親が亡くなり、葬式を出したことを聞き、自分の家族のこともそろそろ気にしないといけないと思い、葬式代が幾らかかったを聞いたとします。Aさんのお葬式は、親族も多く、会葬者の多数参加されたので、大体100万円ぐらいかかったと言ったとします。Aさん自身は、それほど高いと思わないでも、この話を聞いた人は、家族の葬式は、少ない人数でやろうと思っていれば、この100万円は高いと感じるかも知れません。葬式代が高いか安いかは、人それぞれと言う答えが出てくるわけです。

こんな理由を説明すると、今度は、私の友人は言います。『そんな難しい話ではなくて、普通でやったら幾らなの』とか聞いてきます。この答えも、『人それぞれ違うのです』が正解です。

その理由は、皆さんの立場からすると、普通は、一体どの位の親族の人数や会葬者の人数を言っているのかがわかりません。

また、我々葬儀社の立場からすると、葬儀社によって、普通の基準値が違うのです。それは、斎場という建物が同じではありませんから、大きな斎場を持っている葬儀社からすると、普通は、100-150人規模の葬式かもしれませんし、小さな斎場しかもっていない葬儀社であれば、50人規模のお葬式が普通かも知れません。

よく聞く話ですが、『あそこの葬儀社は安い・あっちは高い』といいますが、同じ基準値で判断されるのであれば、良いのですが、規模が違うのに高いとか安いとかを言っても仕方がない話なのです。

ですから、葬式代を価格だけで比較することは止めた方が良いです。

それでも、友人・知人は、幾らかかるのかを教えて欲しいといってきます。仕方がないので、消費者センターの調査結果などの話をします。九州地区では、大体これぐらいだと話をしてあげると、安心するようですが、実は、その消費者センターの調査結果は、この価格はどの位の人数・規模だったというデータがないのです。友人・知人の安心は、長続きしないだろうなあ。と思ってしまいます。時を選んで、人数などの話を把握した上で、幾らぐらいが適正価格なのかの話をしてあげたいと思います。

2007/7/16 月曜日

古くて新しいこと その2

Filed under: 閑題 — admin @ 12:34:31

『死』について考えていますと、様々な点で現在の生活の中では、『死』を考えていないことが多くあるように感じます。

少し前に話題になりました養老孟司先生の著書『死の壁』にも取り上げられていることですが、マンションやアパートのエレベータが良い例だと思います。葬儀社の人たちは、この話は、実体験でよく知っている話です。

皆さん、死を迎えるにあたって、どこで死を迎えたいかを質問すると、やはり家で家族に看取られながらとの思う人が多いはずです。現実は、病に倒れ、病院で治療を受け、家族や医者などの懸命な努力の甲斐なく、寿命が尽きるというのが一般であり、家族としては、それならばご遺体だけでも自宅に帰らせてあげたいとの気持ちを持つものだと思います。

しかしながら、現代のマンションやアパートでは、それもかなわないではないでしょうか。まず、ご遺体がエレベータの中には入れません。住宅のスペース効率を優先しすぎていて、エレベータのカーゴは、生きている人が立って移動するのに都合の良い最小限の容量しか確保されていません。ですので、ご遺体を寝かせて運ぶことが出来ないのです。では、階段を使う場合でもスペース効率を考えて、最小限人が緊急時に使うことしか考えての設計しかしていませんので、ご遺体を運ぶことは不可能とは云いませんが、非常な苦労を伴います。つまり生きている人の生活スペース・居住空間しか考慮していない設計です。それでも、大体のマンション広告は、一生の安心みたいなことを書いています。この一生の中に、死を迎えることは含まれていないことの表れです。

これは、ひとつの例ですが、現代の住宅環境や生活環境において、死を迎えるに当たり、インフラが整っていない面は多々あると考えています。また、我々一人一人が死を迎えるための意識を持っているのかどうかを非常に薄弱としたものだと思います。

昔のことは、私にはわかりません。しかし、いろんな書物をみる限りにおいて、昔の人の方が、現代人よりも『死』をもう少し意識して生活を送っているように思います。例えば、武士の生活にしても良いですし、戦争の時代でもそうだと思います。

生活環境や住宅環境を、死を迎えるために整備することは、時間やお金のかかることですし、周辺住民や家族などとも合意も必要なことでしょうから、なかなかすぐに変化することは難しいと思います。しかしながら、我々一人一人が、死を意識して生活することは、今すぐでも始られます。周辺でも気付くことから準備することが必要なことではないでしょうか。

2007/7/7 土曜日

知られていない企業契約について

Filed under: 仕事 — admin @ 10:36:11

少し前回の話題から時間が空きました。

今回は、我々が行っている企業契約なるものに、触れていきます。

葬儀についての契約を企業と行っているのですが、皆さんの立場からすると、『自分の会社がそんな契約をしていることを知らない』と云ったところではないでしょうか。

 会社は、仕事をするところであり、自分の家族の葬式について面倒見てくれる訳もないと思っているのが、現実の会社生活での実感ではないでしょうか。

ただ、会社の福利厚生と言った側面で、様々な施設の割引契約を結んでいることも多々あります。例えば、会社の労働組合が、どこかの温泉旅館と施設割引契約を結んでいて、組合員であれば安く利用できると言った内容です。これなら、『ああ、そう云えば・・・』と思いあたる節もあるのではないでしょうか。葬儀の企業契約も、この延長線上にある話です。葬儀を行う施設(会館・斎場)を安く利用できるといった内容と、その施設の中で利用するもの(祭壇とかその他葬具)を安く購入できるのが企業契約の中身です。

それぞれの会社で、我々葬儀社に対しても窓口となっているのは、労働組合の場合が多いようですが、中には会社の総務部が直接の契約当事者となっている場合や、厚生年金事業団などが窓口となっていることもあります。

しかしながら、会社勤めをしていたこととなる私もそうですが、組合さんなどが、社員のためにいろんな契約をしていることも知らないことが多いと思います。また、葬儀の契約などを社員に知らせることも、なんだか変といえば変な話なので、契約窓口の人たちも、申し訳程度に皆さんに知らせているのが実情ではないでしょうか。最近は、会社の中でもイントラネットなども掲示板に出ている場合もありますし、私などは、企業契約先の訪問した際には、当社とのリンクを貼ってもらえるように、お願いしておりますので、皆さん方にも、目に付くことが多くなってきているのではないかと思います。

我々の努力不足もあるのですが、基本的に皆さん、契約があることを知らないので、利用されない。もったいないような気がします。 こんな風にしたら、よいのになあといったアイデアがあれば、教えて欲しいものです。

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