よく聞かれること
この仕事をしていまして、友人・知人からよく聞かれることで、『葬式代は、高いと聞くけど。本当なの』と云うのがあります。
私は、次のように答えています。【人それぞれだから、高いと思う人もいれば、そんな風に感じない人もいるよ】と・・・。
その理由は以下の通りです。
ひとつの理由は、葬式代は、お葬式の規模やその儀式を主催する遺族や親族の人数とその儀式に参列する人(会葬者・弔問者)の人数に対して、葬式費用は正比例(キレイな正比例ではありません。)で上がるものですから、友人や知人の言っている葬式代は高いと聞くという金額は、どれくらいの規模や人数をさしているのかがわからないと答えようがないことが理由です。
もうひとつの理由は、葬式は、それぞれの家族が、亡くなった家族の人の死を弔うことが前提ですから、その気持ちをどの位、形として表現するかによっても変化します。少しわかりにくいことでしょうから、具体例を出すと、親が会社の社長をやっており、喪主がその後継者で、葬式にも社員や取引先やらたくさん来ると云った場合に、会社の繁栄の礎を作った親に対して、棺は、標準グレードより良いグレードのものにしたいととか、祭壇は立派にしたいといった内容です。これは、その家族の背景や歴史がわからないと何とも言えないものであります。
この二つの理由から言えることは、例えば、ある人が、知人のAさんが最近親が亡くなり、葬式を出したことを聞き、自分の家族のこともそろそろ気にしないといけないと思い、葬式代が幾らかかったを聞いたとします。Aさんのお葬式は、親族も多く、会葬者の多数参加されたので、大体100万円ぐらいかかったと言ったとします。Aさん自身は、それほど高いと思わないでも、この話を聞いた人は、家族の葬式は、少ない人数でやろうと思っていれば、この100万円は高いと感じるかも知れません。葬式代が高いか安いかは、人それぞれと言う答えが出てくるわけです。
こんな理由を説明すると、今度は、私の友人は言います。『そんな難しい話ではなくて、普通でやったら幾らなの』とか聞いてきます。この答えも、『人それぞれ違うのです』が正解です。
その理由は、皆さんの立場からすると、普通は、一体どの位の親族の人数や会葬者の人数を言っているのかがわかりません。
また、我々葬儀社の立場からすると、葬儀社によって、普通の基準値が違うのです。それは、斎場という建物が同じではありませんから、大きな斎場を持っている葬儀社からすると、普通は、100-150人規模の葬式かもしれませんし、小さな斎場しかもっていない葬儀社であれば、50人規模のお葬式が普通かも知れません。
よく聞く話ですが、『あそこの葬儀社は安い・あっちは高い』といいますが、同じ基準値で判断されるのであれば、良いのですが、規模が違うのに高いとか安いとかを言っても仕方がない話なのです。
ですから、葬式代を価格だけで比較することは止めた方が良いです。
それでも、友人・知人は、幾らかかるのかを教えて欲しいといってきます。仕方がないので、消費者センターの調査結果などの話をします。九州地区では、大体これぐらいだと話をしてあげると、安心するようですが、実は、その消費者センターの調査結果は、この価格はどの位の人数・規模だったというデータがないのです。友人・知人の安心は、長続きしないだろうなあ。と思ってしまいます。時を選んで、人数などの話を把握した上で、幾らぐらいが適正価格なのかの話をしてあげたいと思います。
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