生前予約について その2
10月初旬に、北九州市の葬儀社組合社員向けのセミナーを開催しました。
テーマは、「家族葬」について。 このテーマになった理由は、「家族葬」というニーズが増えてきている。しかしながら、消費者は、家族葬と言えば、費用が「安くなる」と思っている節があるとの我々業界側に困惑について議論したことから始まりました。いろいろと葬儀社の担当者が日頃、葬儀の打ち合わせを行っている中で、遺族の要望などの聞いている中の実態を調査したところ、消費者は、「規模や会葬者が少なければ、葬儀費用は安くなる」との思惑と、葬儀の内容がわからないから、葬儀社ペースの見積もりにならないように、予防線を貼る意味で、家族葬という要望を口にされることが多いようです。しかしながら、実際に本当に家族葬を行っているかというと、この割合はかなり低いようです。実態は、普通をお葬式をしたが、小規模だったというのが実態で、これを家族葬と呼ぶのかどうかは意見の分かれるところのようです。
家族葬については、その定義が不明確であり、小規模葬であっても、顧客や葬儀社が、それを「家族葬」と言えばそれで成立しているのが、現実だと思います。本当にそれでよいのかどうかも意見の分かれるところなのだとは思います。
さて、このセミナーの中で、関心を持った意見は、「最近は、葬式の打ち合わせをするのが難しくなってきた」といベテランの担当者の意見でした。なぜ難しいのかというと、以前は、葬儀の打ち合わせとなると、遺族の人が多数出てきて、ああでもないこうでもないと言いながら話をしていた。その最中に家族の関係やどんな仕事をしているのかなどの家族状況を把握することが出来たが、最近は、打ち合わせに出てくる人が少なくて、家族状況の把握が難しくなった。今は改めまって、家族状況を聞かないといけないことがあるが、顧客側からすると、家族関係や何の仕事をしているかなどを何で葬儀社に話さなくてはならないのかと怪訝な顔をする人もいる。と云うのです。特に「家族葬で!」という要望を口にされる顧客にその傾向が強い。と言ってました。
確かに、「費用を抑えるために、誰も呼ばないつもり」になっている顧客に、家族状況は聞きにくいなあと私も思いました。やっぱり、どんなお葬式をするにせよ、相手の状況や要望がはっきりと掴めないと良い提案は出来ないというどんな商売でも当たり前の真理は、葬式でも成立するなという感想を持った次第です。
また、家族の人が亡くなったばかりの状況で、葬儀社は話をします。顧客側の心理状態は複雑であることを葬儀社は重々承知していますので、慎重に話を進めるのは常識です。しかしながら、そうであるばかりに聞きそびれてしまうことも多いことも事実であり、良い提案をするためには、様々な情報を入手することも必要であります。 そのためには、亡くなってから話をする前に、葬儀社と一度は相談してもうらことが必要なのだと思います。
顧客の立場にたっても、やはり事前に相談した方が、自分のためになると思います。ただ見積もりして安いですよ。割引適用しますよというだけの葬儀社より、いろんなことを話をしてくれて、家族のことを心配してくれる葬儀社の方が、良いお葬式をすることができる選択肢を増やすことになります。
ただ、見積もらって、安いだけでは選択すれば、後から後悔することになるかもしれません。
では、良いお葬式とは何だろう。このことは次回に回します。
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