我々の仲間の葬儀社3社にて、現在、葬儀後に遺族の人にアンケートを行っております。我々として改めるべきことや、遺族の人がどんなことに気を使っているのかなどを把握するためです。「葬儀のアンケートなんて、不謹慎な」という葬儀社仲間の意見もあり、現在この取り組みを行っているのは3社だけです。
当初、アンケートの回答なんて、するわけないという大方の予想を覆し、葬儀施工件数に対して6割ぐらいは回答を頂戴しているような状況です。遺族の人たちも、我々葬儀社に対してやはり言いたいことがたくさんあるのかなと感じています。
さて、最近戻ってきたアンケートの中で、宗旨についてのことがありましたので、本日はそのお話をしたいと思います。
アンケートを書かれた方は、たぶん故人の三女さん。喪主は、故人の奥様(アンケートを書かれた方の母親)でした。
アンケートには、母親と子供達の希望が異なり、何もわからないままに学会葬を行った。不安で仕方がなかったのが、葬儀社担当者の親切な対応で、小さいながらも心のこもった葬儀が出来たと書かれておりました。
喪主となった母親の創価学会員だったのでしょうか。そのことを子供達は、知っていても、宗教団体である創価学会を良く知らないので、不安だったのではないでしょうか。また、一族がすべて学会員なのであれば、それほど、問題はないでしょうが、学会葬として、葬儀をすれば、お墓のことやら仏壇のことやらいろいろとあり、子供達も心ならずとも創価学会員にならねばならないと感じたのでしょうか。いろいろと将来のことを含めて、不安に思うことがたくさんあったのだと思います。そして、お葬式だけは何とか執り行うことが出来たという安堵が、このようなアンケートの回答となったような気がします。その後の不安はをどのように対応しているのかを少し聞きたい気持ちもあります。
このアンケートを見た翌日、私の家内の実家から電話がありました。義母から、私に相談があるとのことでした。それは、祖母のことでした。現在、祖母は、心臓の病気と痴ほう症のため、老人施設に入っております。その施設に家族でない人が、祖母を訪ねてきたそうです。施設から、その後家族に連絡があり、その人を知っているかと尋ねられたそうですが、家族には心当たりがなく、不審に思った義母が、祖母の持ち物をいろいろと調べていると、祖母がまだ元気だったころに入会していた統一教会の人らしいことがわかりました。祖母が現在の施設に入る前までは、義母のお兄さんが祖母の面倒を見ていたときに、祖母が統一教会に入っていることが分かり、いろいろとお金を教会に使っているのを見てお兄さんがやめさせて、お兄さんが入会している創価学会員になった経緯を聞きました。縁が切れたいたと思っていた宗教団体の人が突然訪ねてくることが、怖いと感じた義母から、相談を受けました。悪い想像をたくさんしていました。
祖母が死んだら、その宗教団体に遺産を寄付するような契約があるのではないか。だから、そろそろかなと思って祖母の様子を見に来たのではないかといろいろです。まあ、祖母はまだ生きている訳だからいろいろと手を打つことは出来るはずだから、実態がどうなっているのかを良く調べることが大切ですよ。土地や建物の登記や祖母名義の預貯金などを良く調査してください。何か変なことがあれば、現時点での被害はないわけですし、仮に祖母が遺言書などを作成しているのであれば、その痕跡があるのかないのか。また、遺言書の効力云々については、弁護士さんなりとよくよく相談されるべきです。まだ手を打つことは出来るから、不安になる前に義母の兄弟姉妹とよく相談されてから行動してくださいとアドバイスを行いました。
よく考えると、それにしても祖母は、人が良すぎるなあと感じます。たぶんに誰かに誘われ統一教会に入会、子供に言われ退会。そして別の宗教団体に入会。果たしてどの宗教で葬儀をするのでしょうか。身内のことだけに心配です。少し中に入って整理してあげないといけないし、葬儀を行う段階になって、あれこれ内輪でもめるのは大変だと思います。
世の中、いろんな宗教団体がありますが、皆さんがたの家族の中でそう言った団体に入会している人がいるのではないでしょうか。生きている間は、それほど問題ないでしょうか。宗教とお墓や仏壇と言ったものがつながっているので、その人だけの問題なく、死後もどうしていくのかを問題なのかもしれません。一度家族で宗教について考える必要があるかもしれません。